OTHER “Someone’s public and private / Something’s public and private”

Shuta Hasunuma  

OTHER “Someone’s public and private / Something’s public and private”

2020.2.1 (sat) - 2.29 (sat)

「OTHER"Someone’s public and private / Something’s public and private"」は、1日限りの展覧会としてニューヨークのイーストビレッジにあるトンプキンズ・スクエア・パークにて開催された「Someone’s public and private / Something’s public and private」でのアーカイブをまとめつつ、改めて東京で再構築する展示となります。


蓮沼は、「Compositions」 (Pioneer Works/2018)、「 ~  ing」(資生堂ギャラリー/2018)等の近年の展覧会を通して、特に人と人との関係性、人と人以外の関係性について考察を重ねてきました。様々な関係性が存在するダイバーシティ(多様性)の集合体ともいえるニューヨークにある公園にて、その多様な関係性のあり方を、作品を介して自由かつ能動的に体験するプロジェクトとして「Someone’s public and private / Something’s public and private」を展開しました。それは、近年の様々な関係性における思考の実践の場であり1日限りの展覧会と称したのには、今までの展覧会でアプローチしてきた文脈に通じるものの1つであると考えたからです。


公園には蓮沼の体重分の水が入ったボトル、蓮沼が制作したインストラクションがあり、参加者はその指示をもとにボトルを自由に動かし、最後にはボトルを持って帰ることができ、参加する全ての人達が作品の一部となっていきます。以前、蓮沼は「音楽は生活の中で生まれ個人から出発して個人へ戻る」という言葉を述べていますが、参加者によって移動されたボトルは、パブリックの場に広がり、最後は個人によってプライベートな場に移ってゆきます。まさに「パブリック」と「プライベート」が交差し緩やかに繋がってゆき、作品を構成する様々な要素が一体となってゆきます。


また蓮沼は、人と人、人と物と関わり、そうした目に見えない接触や直接的な接触を関係性とも捉えており、「現代はそのあたりを直接に捉え直す必要があり、具体的、抽象的な関係性を僕はふれることを通して捉え直したい」とも語っています。まさにその思想を象徴する蓮沼のライフワーク的な作品の一つである「Walking Score」は、蓮沼がマイクをひきずって街中を歩くフィールドワークの作品で、青山、北京、ニューヨーク、銀座、羽島などで実践されてきました。この作品は都市の音、街に潜む息吹やノイズを拾っていくもので、それぞれの街で存在する音は実に多種多様で、都市における様々な関係性、多様性を感じることができます。この作品の根底にあるものは、接触=関係性でもあり、「Someone’s public and private / Something’s public and private」にも共通する要素が内在し、完成形としての形は異なりますが、どちらも蓮沼らしい都市への考察でもあります。


今回のvoid+での展示は、そのプロジェクトの記録映像、写真、音源、ボトルの位置を定点観測して作られたスコア的なメモ、プロジェクトドキュメント等を、まるで空間を1つのキャンバスに見立てたかの様に再構築した展示となります。記録を振り返るだけではなく、新たにそこで鑑賞者と作品との対話が生まれる、まさに蓮沼らしい新しいコミュニケーション形式の作品と言えます。
また、会期中には東京では初となるリーディング・イヴェントも開催致します。常に音、社会、人間へのたゆまぬ探究心を持ちつつ、独自の多様な表現へ昇華しつづける蓮沼の新たな試みを是非ご周知頂きたくご案内申し上げます。

 

-アーティスト・ステートメント-

都市における「プライヴェート」と「パブリック」を「水」という要素を使い、「公園」という場所で行ったプロジェクトです。「水」は音が街に広がっていくように移動、循環していきます。「水」という根源的な物質は、自然界では形を変えて地球に存在している要素であり、人間中心的な都市環境においては資本主義社会の物流に乗っかりグローバルに移動している不思議なマテリアルです。さまざまな人種、動物や植物などが集まるニューヨークの公園を舞台にして、指示書に沿って、公園に偶然通りかかった市民の手によって水の入ったワインボトルの位置が変わっていき、公園の情景が変化していく。そして、その「水」の入ったワインボトルは市民の個人の場所へ移動していく。「水」を通して、公共、個人、資本主義、そして音を考えていくプロジェクトを再展示します。

蓮沼執太

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【展覧会概要】

蓮沼執太
OTHER “Someone’s public and private / Something’s public and private”

会期:2020年2月1日 (土) - 2月29日(土)14:00  – 19:00
休廊:日・月・祝日 
会場:void+ 東京都港区南青山16-14 1F
TEL : 03-5411-0080  
主催:void+ https://www.voidplus.jp
プロジェクト・マネージメント:柴田とし
広報協力:YN Associates

開催概要

OTHER “Someone’s public and private / Something’s public and private”
Sat.1 – Sat. 29 February, 2020

Opening Reception
18:00 – 20:00  Sat. 1 February, 2020

Reading Event (Reservation required /FCFS)
18:00 – 19:30  Sun.16 February, 2020
Admission: 500 yen

Please refer to Void+ website and apply via e-mail.

Void+
1F, 16-14 Minamiaoyama, Minato-ku, Tokyo
Open : 14:00 – 19:00 (Closed on Sun. Mon. and National holidays) 
※ Void+ will be opened on 16 February for the event.

TEL : 03-5411-0080
https://www.voidplus.jp

Organized:Void+
Project management : Toshi Shibata